活動レポート

地域公共交通の充実を目指して

[2015-07-31]

 「地域公共交通の充実」は、東久留米市にとって、長年にわたる大きな課題であり、これまで私も会派としても、議会質問等で様々な提案をしてきました。
 一昨日(29日)、市議会公明党5名で、今後の取り組みを考え、進めるための視察に行ってきました。

 まず伺ったのは、所沢にある西武バス株式会社。4月より運行を開始した、「昭和病院行き」路線バス実現の尽力に感謝するとともに、市におけるバス路線の要望の多い地域の運行についての考え方など、様々に意見交換をさせていただきました。
 明らかになった課題もあるなど、認識を深めることができ、私たちにとって大変有意義な場を持たせて頂きました。
 お忙しい中を丁寧に対応していただいた運輸計画課の皆さまには、感謝の思いです。



 その後、武蔵村山市を行政視察。平成25年度から実験運行を行っている「デマンド式乗り合いタクシー(むらタク)」について、その導入の経緯及び現状など、多岐にわたりお話を伺ってまいりました。

 武蔵村山市は市内に鉄軌道がないという課題があります。民間路線バスが3社で運行していますが、昭和55年から他市に先駆けて、市内循環バス「MMシャトル」の運行をスタートしました。
 しかし利用率の非常に少ない地域の路線の縮小を決断。MMシャトルが空白となったエリア(残堀・伊奈平)限定で、平成25年度より乗り合いタクシー実験運行がスタート、3年目になります。
 料金は1回300円で登録制。自宅まで迎えに行きますが、行先はおもに公共施設をバス停として設定。自由にどこへでも行けるわけではありません。
 
 一度始めた循環バスを縮小するのは、いくら利用者が少ないという理由でも大変だったのではないか、と伺ったところ、「地域に出向いて何度も説明会を行い、新たな取り組みに理解を求めた」とのこと。乗り合いタクシーは28年度からの本運行へ向け、利用者も増加してきているとのことでした。
 今後、乗り合いタクシーを全市へ広げるのか、と伺うと、「路線バスやMMシャトルが定着しているので、その考えはない」とのこと。
 やみくもに広げるのではなく、地域課題に即したこのような考え方は現実的だと思います。
 財政面では、現在1台の運行に年間約700万円。ちなみにMMシャトルは、運賃収入を差し引いても3路線で1億1千万円かかっているとのことでした。
 
 途中、「予約が空いたので」とのことで、市役所から5分ほどの大型ショッピングモールまで試乗させていただき、運転手さん(受託事業者)のお話も伺うことができました。使用しているシステムは、北本市と同じ東大方式ですが、地域を知り尽くした運転手さんの勘が勝ることもあるとか。
 ちなみにショッピングモールは、「バスターミナルを市で設置しているので公共施設と位置付けています」とのことでした。
 
 武蔵村山らしい取り組みを考えた、と熱心にご説明下さった担当課長。これらを参考にしながら、私たちも東久留米市らしい財政や地域課題に即した取り組みを、しっかり考えて提案したい、との思いを新たにしました。



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