活動レポート

日本初の24時間認可「エイビイシイ保育園」に伺って

[2009-12-02]

 一ヶ月前倒しの今議会もまもなく最終日。
今日は、厚生委員会で審議された請願の討論を書くための調査として、新宿区大久保の24時間認可保育園を訪問させて頂きました。
 
 眠らない町新宿のビルの一室に乳児保育園を開いて以来26年、当時は乱立するベビーホテルの環境が問題になり、その対策として夜間保育が制度化された頃でした。しかしまだ、夜間保育に対する誤解や偏見は多く、無認可ゆえ、経営も大変だったそうです。
 「公立や私立の認可園に通っている子どもたちは、みんなきちんとした処遇を受けているのに、なぜ夜間の子どもたちには何の保証もないのだろう」、そんな疑問にぶち当たりながら「昼も夜も子どもは平等」というポリシーで、夜間保育だけでなく・深夜保育・学童保育など様々な形の保育を行ない、常に時代のニーズに合わせ、先駆的な取り組みを18年間続けてきたその実績が認められ、2001年ようやく認可園となることができたとのことでした。その間、園長先生自身も6人のお子さんを育て上げ、うち4人のお子さんが保育士となり各地で活躍されているそうです。
 この保育園の通常の保育時間は午前11時より午後8時まで。これを基本に、朝型延長保育は午前4時から、夜型延長は翌朝まで、保護者の勤務形態に合わせて保育時間が一人ひとり違います。
 保護者の職業は様々です。例えば両親とも医師というお子さんは朝8時から夜10時まで、お母さんが国家公務員キャリアというお子さんは、深夜まで預かることもあるそうです。一方、母子家庭や風俗で働くお母さんには、母親のような存在として様々な相談にのり、関わってこられたそうです。そんなお母さんの中には、風俗をやめ、3年間学校に通い、看護師の資格を取られた方もいらっしゃるとか。また子育てが終わってから、お世話になった先生の役に立ちたいと40代で保育士の資格を取り、この保育園の保育士として働くことが決まった方もいらっしゃるそうです。食事にも手を抜きません。調理師さんもローテーションを組んで、有機野菜を使った手作りの食事とおやつを提供しています。
 
 この法人では、保育園にとどまらず、となりの建物で24時間学童保育所も運営しています。夜間学童が必要な子どもたちが、区内8つの小学校から、バスに乗るなどして通ってきて、お稽古事や児童館などへ行き、またここへ帰って食事をとり、お風呂に入るなど、第2の我が家の存在を果たしています。新宿区が認定する正規の学童保育所です。夜間働かなければならない保護者が安心して子育てが出来、様々な環境の子どもたちの生活リズムをきちんと整えるため賢明に努力されている、その信念とパワーに圧倒されてしまいました。
 
 保育制度改革について今、国で様々な議論が行なわれています。現行保育制度を維持すべきという根強いご意見も伺います。
 しかし多種多様な保護者の職業や、共働きの多い都市部の、通常の認可保育園の保育時間帯では対応が難しい子どもたちの保育を、どうしていったらいいのでしょうか。地価や家賃の高い都市部では、社会福祉法人であっても基準をクリアすることは並大抵のことではない、という話も伺いました。24時間認可保育園も必要とされながらも都内にまだ2ヶ所しかありません。認可でなければ、園への運営費補助も、保護者への保育料補助も受けられません。
 もちろん、なしくずし的に、基準を下げるようなことはあってはならないと考えますが、認可保育園に通う子どもたちに限らず、保育を必要とするすべての子どもたちが、等しく必要な保育を受けられるための議論は必要であり、今後の審議会の経過を見守っていきたいと考えます。
 
 ちなみに10月31日に、長妻厚生労働大臣、山井政務官がこの保育園に視察に来られ、待機児童対策や保育スペースについてなど、園長先生のご意見を様々聞かれていったそうです。どのような感想をお持ちになったでしょうか。
 政府がやろうとしている子ども手当の財源を、待機児童解消や保育施設の拡充に当てるべきという意見は、連立与党の中にも根強くあるようです。視察の成果を、是非社会保障審議会少子化部会の議論に生かしてほしいと望むものです。



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