活動レポート

柳窪旧集落を散策して

[2014-04-27]

 市の西端、黒目川の源流に位置する柳窪に残る旧集落は、豊かな緑に包まれた一角です。
 この景観を構成しているのは黒目川に沿った「緑地保全地域(1,36ha)」と、緑の消失に危機感を持った地域有志の方々の運動により「市街化を促進しない区域」として残すことができた12,2haです。
今までこの集落にある「国登録有形文化財、村野家住宅」には伺ったことはあるものの、機会があれば散策したいと思っていました。
 今日はちょうど、この地域の環境や景観を守る活動をされているボランティア団体の主催で、江戸?明治初期建造の古民家をめぐる見学会(半年に一度)の日、事前に申し込み参加させていただきました。
 見学の最初は、この地域発祥の「柳久保小麦」の畑。
戦時中に途絶えてしまった生産を昭和62年に復活させたご本人、奥住和夫さんが、栽培の歴史やご苦労などを自ら語って下さいました。
昨年11月に蒔いた種が70?80センチに。
120センチに育つ6月12日頃、収穫とのことでした。
   続いて幹線道路から細い道を入り集落へ。
散策を兼ね5件のお宅を見学しました。
農業以外に、短期間で収入を得られる養蚕が盛んだったようです。
集落を構成するのは主に奥住、野崎、村野家。
同じ姓が多く、屋号で呼び合う習慣が今も続いています。
 昔ながらの建物を大切に保存されているお宅でも、屋根は、茅葺きから瓦やスレートへと改修されているお宅がほとんどでした。
数年ごとの吹き替えには1千万単位での経費がかかるとのこと。
住みながら保存されるご苦労は大変なものがあると感じました。
   最後に伺った村野家住宅(顧想園)は、ここで多くは記しませんがやはり圧巻です。
有名な「柱に残る刀傷」の真実のお話も伺いました。
 昨年亡くなられたご当主が、保全や改修、見学者の利便にまで心血を注がれたことが深く感じられました。
その心は、見学者を自ら迎えられる奥様、お嬢様にも受け継がれていらっしゃるようでした。
 また、約2時間にわたり明快な説明して下さったボランティア団体の皆さんの支えがなければ、旧集落を維持していくことは難しかったと思います。
活動に敬意を表したいと思います。
 お住まいの皆さまのご努力、ご協力に感謝しつつ、市内に残るこの素晴らしい財産を大切に残していけたらとの思いを深くしました。



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