活動レポート

租税債権について学ぶ

[2014-10-21]

 今日は午前中の会派打ち合わせの後、都内で開かれた「租税債権の適正な実現と決算」に関する懇談会に足を運びました。
お話は、国税庁で徴収吏員として約40年勤めあげた方。
悪質な滞納とは断固戦ってきた様々な現場での経験なども伺うことができました。
 我が市も、担当課職員の法に基づく適正な徴収業務の取り組みで、収納率は高い数値を維持しています。
 そんな中で、「差し押さえにあった」とのご相談が時々あります。
催告書を放置したというケースが多いものの、中には分割納付の最中に差し押さえにあったというご相談もあり、担当課に説明を求めたこともありました。
 今日のお話の中では、差し押さえ等の執行体制が法に基づき適正に行われているかどうかという点にも触れられ、やむを得ず滞納者となった方が再起を図れるように、一人一人をどう立ち上がらせていくかが重要であるとの温かい視点・眼差しを持ったお話も伺い、感銘を受けました。
 つい先ごろ、千葉県富津市が「破綻の危機」と報じられました。
市税の滞納は8億円、市内にある東電関連企業の経営の悪化も税収減の要因となっているそうです。
今日の講師の方は、ここまで滞納を増やしてしまった徴税の取り組みの甘さ、また企業に対しヒアリング等を行っていれば、予測や対応も図れたとして行政の手の打ち方の遅れを指摘されていました。
 税負担の公平性からも、市税収入を着実に確保していくためにも、徴収強化の取り組みは不可欠です。
一方で滞納者との対話や相談体制も重要、現状を見抜く適切な判断も必要で、難しい課題と感じます。



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