議会報告

25年度一般会計予算① 公明党提案の修正案が可決

[2013-05-14]

●東久留米市の厳しい財政状況 
 高齢化の進展などにより収入の根幹をなす市税収入は減少、一方で民生費などの社会保障費は年々増加の一途をたどり、市財政は厳しさを増しています。
 25年度予算案はその不足分を補うため、
*財政調整基金(市の貯金)9億2,352万円を取り崩し(残高は4億3,095万円)
*公有地売却収入   6億8,782万円を見込む(旧福祉保健センターなど3ヶ所)
*臨時財政対策債     21億5,900万円を借り入れ
という多額の繰り入れで、ようやく収支の均衡を保っています。
 さらに問題なのは、
○これらが経常的経費(毎年必ずかかる経費)にも充てられている
○プライマリーバランス(返す額を上回る借り入れをしない)が崩れている
にもかかわらず、予算規模が過去最大となっていることです。来年度以降は売却できる市有地もなく、このままでは予算編成すら厳しい状況となります。行財政改革の取り組みは待ったなしの現状です。

●馬場市長、、危機感のないバラマキ型予算編成
 3月議会予算委員会で予算の中身を精査すると、新規事業が目白押し。財源をどこから生み出すのか不明確なまま、未実施の公約予算まで盛り込んだ市長の危機感のなさにはあきれるばかりです。
 市議会公明党は、予算審議の5日間、市長と徹底して議論、その姿勢を追求しましたが、市長は、改革の決意や財政立て直しの道筋を示すことはありませんでした。あまりにも無責任と言わざるを得ません。

●公明党提案の修正案が賛成多数で成立 
 そこで公明党は、「急を要しない、財源確保が明確でない事業」について削減・凍結した修正予算を提案。多くの議員の賛成で修正案が成立しました。国の補正予算の活用も図り、原案より4億円余りの予算削減ができ、プライマリーバランスも堅持することができました。(修正案の概要は別記)
 これまで市長の与党会派だった民主党は、「これからは是々非々で行く」と、事実上の決別宣言。市長出身会派の社会・市民会議に至っては、会派を分かちベテラン議員が修正案に賛成しました。

<修正案に賛成> 16名  公明党、自民クラブ、市議会民主党、みんなの党、久留米ハートネット、ネットワークひろば、社会・市民会議(桜木)
<修正案に反対、組み替え案を提出>  4名  共産党
<原案に賛成、修正案も組み替え案も反対> 1名  社会・市民会議(間宮)

●修正案とともに可決した付帯決議では、市財政を守るという議会の意思を明確にしました
<付帯決議>
1.市長は、これまでの財政に対する認識を改め、市の財政が危機的状況であることを効果的な手段を用いて市民に知らせること。2.基礎的財政収支(プライマリーバランス)の堅持
3.臨時財政対策債に頼らない財政運営を極力目指すこと。
4.「東久留米市第4次行財政改革基本方針・行財政改革アクションプラン(改定版)」の早期ローリングを実施すること。
5.事業の民間委託計画に合わせて「東久留米市第4期定員管理計画」のローリングを図ること。
6.特別会計への法定外繰出金の抑制を目指すこと。
7.予算の執行に当たっては、最大限のコスト削減を目指すこと。8.みなみ保育園引継業務委託については、見積額を精査すること。



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