議会報告
春3月、厳しい冬の寒さを乗り越えた花々がいっせいに芽吹く、希望あふれる季節ですが、花粉症歴25年の私には少々つらい毎日です。
議会に送っていただいてまもなく1年。先日はじめて市長の施政方針を伺い、市政の改革に対し断片的だった知識が、流れになって少しずつ埋まっていくのを感じました。市長にはこの6年間本当に大変だったと思います。
財政危機宣言の直後、6年生の子どもたちが、榛名に行くバス代も削られる、とのうわさにびっくりした私は、沢田議員に「どういうこと」と聞いたことがあります。
「800以上の全事業を見直している。一台16万5000円のバス代補助を5000円削らせていただいて16万円にした」と説明を受け、そこまでやっているのかと、一市民の立場で厳しさを痛感し、協力もさせていただこうと思ったわけです。そんな中で中学校給食も始まり、市民サービスは確実に前進しています。でもあのときのような必死な取り組みは、今も続いているのでしょうか。
おりしも今日は夕張市が財政再建団体になって1年、いち早く手を打ってきた東久留米市は、危機的状況は脱しているのかもしれませんが、「喉もと過ぎて熱さ忘れる」では、市の将来に禍根を残すことになります。これからも改革派の皆さんと共にしっかり勉強させていただきたい、と改めて2年目の決意をさせていただきます。
それでは通告に従いまして一般質問をはじめさせていただきます。
<妊婦健診5回へ!里帰り出産への対応は>
妊婦健診助成2回から5回に拡充の予算が上程されました。
財政が大変なことを承知で、必要性を訴えてまいりましたが、関係部所の皆さまに、財源確保のご尽力を頂いたこと、また市長の決断に心から感謝申し上げます。これから子育てをする、多くの若い市民の方々に本当に喜ばれ、役立てていただけることと思います。
さて、4月からの実施に当たり、1つ確認させていただきたい点があります。今現在の制度では、医療券が都内でしか使えません。(東久留米市の場合、市内に出産できる施設がほとんどないことから、独自で新座市の3ヶ所の委託契約している病院のみ、使えるそうです)例えば里帰り出産の場合、今までは早い段階で2枚の券を使えたのですが、5枚となると、早めに里帰りする方にとって、使いきれない事態が生じる可能性があります。里帰りで居住地からはなれ、都外で健診を受けても、助成が受けられるような、仕組みづくりが必要です。
実際に都外や県外での無料健診を可能にしている自治体を見ますと、ほとんどが償還払いの方法をとっています。立替をお願いし、1回についていくらを払い戻す、という方法でこれらの対応が可能になるのではないでしょうか。せっかくの制度です。対象者全員にもれなく助成制度を活用していただけるように、行政の対応をお願いしたいと思います。尚、市内に2ヶ所ある助産院に対しては、どのような対応をしていただいているのか、合わせてお伺い致します。
<市立幼稚園閉園後の子育て支援策について>
市立幼稚園もいよいよ20年度が最終となります。子ども達には、元気いっぱい楽しい1年を過ごしてほしいと願っています。先生方、関係部署の皆さま、どうぞよろしくお願い致します。
さて昨年6月の、初めての一般質問において、私は「市立幼稚園閉園後に私立幼稚園保護者補助金を増額すべきではないか」と質問したことがあります。その折の答弁では、広く子育て支援や、幼児教育に振り向けていきたいとのことでした。補助金増額の思いは変わっていませんが、今は、その考え方もわかるようになりました。
東久留米市の子育て支援策は、10課で82もの事業が行なわれており、年々充実が図られていますが、各課が縦割りの枠をはずし、連携しながら取り組むべき課題もあると思います。
例えば、就学時健診まで見つけられなかった、軽い発達障害のお子さんに対する、より早い対応のため、5才児健診を取り入れる自治体が増えています。この取り組みの効果は大きく、全国に広がっているそうです。また西東京市では、不登校防止プログラムを作り、小学校での不登校の小さな芽の発見と対応、小学校から中学校への連携、一番不登校になりやすいといわれる中学1年生への支援体制、また各部所で連携をとりながら、30歳までのニート見守り対策を続けています。
子育て支援は、単に経済的支援のみならず、我が市の子どもたちが一人残らず健やかに育ってほしい、という環境づくりの視点からも、進めていく必要があると思います。市立幼稚園閉園の財政効果の生かせる来年度は、子育て支援世代全体を見渡して、各課が連携して必要な施策を進めるべきと思いますが、具体的な取り組みについて伺います。
<保育園の民営化について>
先月、東久留米市立保育園の公設民営化実施計画が発表になり、22年度に上の原保育園、23年度にはくさん保育園で実施されることが決まったことはすでにご存知の通りです。
さらに、上の原保育園には、子ども家庭支援センターの併設、また大道幼稚園跡地に移転のはくさん保育園には、くぬぎ児童館の併設をそれぞれ決めたことは、各地域に子育て支援施設の、更なる充実を図りながら、土地活用の効率化、建設コストの抑制にもつながる施策で、まさに、東久留米らしい工夫ができたのではないかと評価しております。
私が民営化に賛成する理由は、単にコスト面だけではありません。
先日頂いた実施計画には、公設民営化実施園の選定に当たって、
「子どもの発達に応じた質の高い保育ができること、利用者や多様なニーズに応じた事業展開ができること、安定した保育園運営ができること」などを条件に挙げながら、既存の保育サービスはもとより、新たなサービスを迅速かつ柔軟に提供できる学校法人、および社会福祉法人に委託する」と、ありました。
「認可」という基準を満たし、様々なノウハウをもった運営主体が、それぞれの個性を生かしながら、多様な保育サービスを展開する事で、保護者にとっては選択肢の幅が広がり、設置主体の市にとっては、まさに子育て支援施策の強化につながると考えるからです。
しかし、突然民営化との話を聞いた保護者の中には、不安や戸惑いの気持ちを持つ方々が、当然いらっしゃると思います。民営化に対して、誤解や偏見もあるかもしれません。粘り強い対話が必要だと思います。担当課は丁寧に、誠意を持って、そして、子どもたちのために、より望ましい選択をしたのだと、自信を持って語って頂きたいと思います。ここであらためて、今回の民営化によって、財政的な面、待機児解消や保育サービス拡充などに、どのような効果が期待されるのかを伺います。
<東久留米駅北口整備の進捗状況について>
19年度より駅舎の改修工事が始まりました。先日駅へ見に行きましたところ、今まで屋根のなかった上りホーム後方と、下りホーム前方に屋根ができ、改修は順調に進行しているようです。
いよいよ20年度より北口駅舎の改築工事に入ると伺っております。長年、東久留米市の玄関口の役割を果たしてきた北口改札がなくなることに、少し寂しさも感じますが、今後、どのような概要でどんな整備がなされる計画なのか、完成予定はいつか、などをお聞かせいただきたいと思います。
<東久留米団地とその周辺の今後について>
①現在、東久留米団地を含めた上の原地区は、地区計画が定められており、都市再生機構による建て替えも進んでおります。平成17年のグリーンヒルズ1~4号棟の建て替え入居に続き、昨年暮れ、5、6、7号棟が完成し、入居の方々の引越しが完了したところです。更に、最終期に向け進んでいくことになりますが、建て替え計画やスケジュールについて教えてください。
②また、昨年の第2回定例会でも伺いましたが、今後の、この上の原地区周辺の街づくりについて、市の考え方をお聞かせ下さい。
※尚、この質問に関する資料請求をお願いしております。議長にておとり計らいのほど、よろしくお願いいたします。(資料:上の原地区地区計画)
<学校再編成基本プランについて>
最後に学校再編成基本プランについて伺います。
昨年夏に発表されて以降の、進捗状況についてはいかがでしょうか。8小については、すでに転校を決めた方も多いと聞いておりますが、残られる方に対しても、ていねいに、誠意をつくしながら、閉校への準備を進めていただきたいと念願いたします。今の状況について伺います。
また第4小、第6小の統合の目途についての見通しはいかがでしょうか。
特に4小については保護者への説明会等持っていただけたのでしょうか。ご自分のお子さんの通う学校がなくなるかもしれないと聞いて懸念を持たない保護者はいないと思います。今後協力をしていただくわけですから、市の方針などについてしっかり説明し、理解を求める努力をお願いしたいと思います。その上で、主な、通学地域となっているUR・公務員宿舎等、近隣の動向も見極めながら、目途を定めてあげてほしいと思うのです。いつまで通えるのか、卒業できるのかできないのか、はっきりしないことが、保護者にとっては一番不安だと考えるからです。市の考えを伺います。
また昨年頂いた基本プランの中には、学区域についても、若干の記述がありました。1番児童数の多い第2小についての状況も踏まえながら、検討はなされているのでしょうか。いまのとりくみについてうかがいます。
以上で、壇上での質問を終わります。御答弁によりまして自席にて再質問させていただきます。
(答弁は、後ほど掲載します)
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